HBC北海道放送から取材を受けました
今、北海道で話題の某動物園に関する許可や行政指導についてHBC(北海道放送)から取材を受けました。わざわざ弊所までお越しいただき、大きなカメラでピンマイクをつけて取材していただきました。
HBC(北海道放送)【ひとホリ】無許可で施設を作った民間動物園『ノースサファリサッポロ』は今後どうなる?なぜ違法状態のまま20年にわたって営業ができたのか…(2月6日放送)
Youtube(HBCニュース)無許可で施設を作った民間動物園『ノースサファリサッポロ』は今後どうなる?なぜ違法状態のまま20年にわたって営業ができたのか…動物園と札幌市の主張を検証

市街化調整区域で動物園の営業は可能か? 行政の許可申請に詳しい専門家の見解 はしもと行政書士事務所 橋本啓太 行政書士 「原則的には許可は出ないが、用途によっては許可取得の可能性はある」 「市が十分に協議を行い、時間をかけて手続きすれば許可が取れた可能性もある」 『ノースサファリサッポロ』は、施設を増やしながら20年間営業を続けていた ものの、札幌市は 飲食・宿泊の営業許可を出していた ことが判明。 橋本啓太 行政書士 「行政は各法律で許可を出すので、基準に適合すれば許可を出さざるを得ない」 「縦割り行政で他部署間の連携がない ため、今回のような事例が発生した可能性がある」 |
取材いただいたディレクターの方から事前にいただいていた質問は主に以下のような内容です。
・市街化調整区域で動物園の建築許可は取得できるのか。
・営業を継続しながら、建築許可を取得できるのか。
・違法建築にも関わらず動物園の登録や旅館業、飲食店の営業許可を取得できているのはなぜか。
・20年間行政指導を続けてきた札幌市の対応をどう思うか。
都市計画法に特別詳しいわけではないですが、「行政で事業者指導していた経験」と「他法令ながら許可の審査をしていた経験」が功を奏して質問内容にも答えることができました。
回答内容に少し補足すると、取材には「市街化調整区域でも建築許可は十分に取得できる可能性がある」と回答していますが、「市街化調整区域で許可は取得できない可能性の方が高い」と思っていただいた方がいいです。
市街化調整区域は、原則、建築物の建築等が禁止されています。よって、禁止されている区域で建築する理由などをしっかり説明しないと許可は得られないと思っていただいた方がいいです。そもそも建物が建てられないということはその後の事業ももちろんできないということです。
また、縦割り行政の弊害をお伝えしましたが、縦割り行政にはメリットもあります。それは各分野において専門的な知識を有する職員を配置することで各法令ごとに迅速な判断(指導や審査)ができるというところです。
ただし、法律が変われば部署も変わるため、仕事の押し付け合いになるのが大きな問題点でもあります。
私の所属していた廃棄物の部署では、廃棄物処理施設という性質上、申請前の事前協議において他法令の確認を行うよう事業者指導していたので、今回のような事案が発生することはまず考えられません。
たくさんの行政書士がいる中、開業後2年も経っていない弊所に取材を依頼いただいた理由をディレクターの方に聞いたところ、
「ネットを介して行政手続きに詳しい行政書士を探したが、相続などに強い行政書士はたくさん見つかるが、許認可に詳しい行政書士が見つからなかった。その中、貴所は元公務員で行政手続きに詳しいと思ったので依頼した。」
とのことでした。
開業前からコツコツとホームページを作成し、ブログを書き溜めていたことがテレビ出演という最高の形に繋がりました。
次回は、専門の廃棄物関連の事案で取材を受けることができるように日々精進していきます!